「海辺の曲」
よのわづらいをのがれいでつゝ、ひとりうみべにさまよひ
くれば、あゝはや、わがむねは、こひのおほなみ、こゝろ
にやすきひとゝきもなく、くらきうしほのうみよりいでゝ、
あふれてきしにのぼれるみれば、つめたきかぜの、ゆめを
ふくとき、とゞめもあへずなみだしながる。
底本: 藤村詩集
出版社: 新潮文庫、新潮社
初版発行日: 1968(昭和43)年02月10日
入力に使用: 1988(昭和63)年05月30日第39刷
入力: 孝輔
画像:ゆんフリー写真素材集
BGM:TAM Music Factory
http://www.tam-music.com/index.html
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■ 孝輔のひとこと
この詩は、海の波の調べを表現する為に、硬い感じのする漢字をあえて捨て、すべて、かな書きで作られています。しかも七音の繰り返しで、海の、寄せては返す波の揺らめきを表現しています。すごいですね。
古いと思われる作品であっても、現代に残る作品というものは、やはり、何処かに、芳醇な香りや、心地いい音、リズムが存在するものなのだなぁと思います。
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